収束する数列と積の関係を紹介します。
数列の収束と積
2つの収束する数列と
があるとき、この2つの積からなる数列
はどこに収束するだろうか?
上では、
のとき、
が成立することが分かっています。
つまり、は
と
の極限の積に収束するということです。
性質
において、実数列
と
が
を満たすとき、
.
証明
収束する数列は有界だから、有界の定義より、
が成り立つ。
ここで、について、場合分けをしてそれぞれについて証明していく。
(i)
(ii) の2通りに分ける。
まず、 (i)
の場合を考える。
任意の正の数をとる。
より、
.
より、
.
とおく。
のとき、
.
ゆえに、
次に、 (ii)
の場合を考える。
「」に注意する。
任意の正の数をとる。
より、
.
のとき
.
ゆえに、
(i),(ii)より、題意は示された。 □