『最高の体調~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~』【書評】

科学的根拠に基づく体調管理をしたい人にオススメ。『最高の体調~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~』を読みました。

著者の鈴木祐(すずき ゆう)さんは、10万本の科学論文を読破しているとのことです。科学的にどんな体調管理方法がいいとされているのか、気になる方は一読されるといいですね。

多くの体調管理法が紹介されている中で、印象に残った内容や、読んでいて考えたことを下記に残しておくよ。参考にしてね。

人は環境と数字に影響を受ける

ドリンクバーの位置、いい友人、自然による影響

スナック菓子置き場の近くにドリンクバーを置いた場合と、遠くにおいた場合で、お菓子を食べる量を比較しました。ドリンクバーの遠い近いで、お菓子を食べる量が変化するか?という話です。

これは、2016年にグーグルのニューヨークオフィスで行われた実験です。

結果、ドリンクバーを近くにおいたときの方が、遠くに置いたときよりお菓子を食べる量が69%多くなりました。ドリンクバーを置く位置だけで、お菓子を食べる量が変化するなんてすごいですね(笑)まさに環境による影響です。

「ドリンクバーの位置」のように、「自然」と「友人」による影響もあります。自然にふれ、よい友人をもつといいです。すると健康によい影響があるからです。

良い友人をもち、いい人間関係ができると禁煙や運動、ダイエットよりも効果があります。それだけでなく、仕事で成功しやすく、年収も高い傾向があるそうです。

自然は「自然音」を聞いたり、「自然の画像」を見るだけでも効果があることが認められています。

自律神経にいい影響があってリラックスできるそうですよ。今はyoutubeでも無料で見れるので、簡単に実践できますね。ぼくもたまに見てます(笑)

数字の報酬による影響(効果)

2017年、シカゴ大学のクリストファー・ハーシー博士による調査で、数字の報酬を利用すれば、たとえそれが無意味な報酬でも、パフォーマンスに影響があることが分かりました。こんな実験です。

被験者はネット広告のレーティング作業を指示されたのですが、その画面はつねに”謎のスコア”が表示されています。このスコアは被験者が作業を終えるたびにランダムに増加しますが、作業のパフォーマンスを評価しているわけでもなく、得点を稼いだからといって、商品がもらえるわけでもありません。あくまでただの数字であり、被験者の多くも途中からその事実に気づいていました。

結果は、この無意味な数字の増加を見ながら作業したグループがそうでない被験者たちより、達成率が25%多くなったそうです。

しかも、作業の達成率は、その数字の増加率と連動していました。つまり、”謎のスコア”が速く上昇するほど、達成率も上がり、”謎のスコア”が増えないときには作業の達成率が下がってしまったということです。

このことから、フィードバックの重要性が分かります。

これをうまく利用すれば自分や他の人のパフォーマンスを上げることができます。実験からわかるのは、「数字が増加した場合」の影響です。なので、必ず増加するようなフィードバックを用意するといいですね。

本書では、カレンダーを使った作業のトラッキング(跡をたどること)が挙げられています。

その日のやることを達成したら丸を付けるだけです。丸が増えていく仕組みですね。

他には、学校で宿題をだすとシールがもらえるしくみ。シールがどんどん増えていくので、なんだか嬉しくてモチベーションになりますよね(笑)これと一緒です。

ただし、注意点があります。

モチベーションを維持するには、そのフィードバックをいつでも見れるようにしておくことです。ハーシーの実験では、モニターのスコアを消した瞬間にモチベーションが下がる傾向があったからです。

この本では他にもフィードバック方法が詳しく紹介されています。気になった方は、読んでみてね。ぼくも実践しよーっと(/・ω・)/

不安の3つのデメリットと解決法

解決方法が明確でないぼんやりした不安をもっていると、あなたに悪影響があります。

それは、以下の3つです。

  • 記憶力が低下する
  • 理性的な判断力を失う
  • 死期が早期化する

実際、研究によって、つねにぼんやりした不安を抱えている人は、記憶するために使われる「脳の海馬」が小さくなることが確認されました。また、不安が高まると原始的な脳の働きが優勢になり、論理的、合理的な判断力を失います。さらに、日常的に不安レベルの高い人は、心疾患や脳卒中のリスクが29%も上昇したそうです。

不安な状態で、理性的、合理的な判断ができずに、行動してしまう経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

ぼく自身も、翌日にプレゼンがあるときに、漠然とした不安に突き動かされて、夜中に何度も見直しをした経験があります。冷静に考えれば、寝た方がいいんですけどね(笑)

この例からも分かることですが、漠然とした不安は「未来」に対して抱くことがほとんどです。だから、この本で紹介されている解決法は、今に集中することです。未来を恐れず、今に集中することができるといいですね。

あと、そこから派生して、「未来と現在の心理的距離を近づける」という解決方法もあります。気になる方は本書を読んでみてね。ではまた!

今回紹介した本