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『影響力の武器』-社会人になる前に読みたい1冊【書評】

先日、『影響力の武器』を読みました。

✓どんな人にオススメか?

  • だまされたくない人
  • 人間が何によって動かされるのか、知りたい方

✓読むとどうなる?

  • 相手から承諾を引き出すテクニックがわかる。
  • 騙されにくくなる。

せっかくなので、読書メモを残しておきます。
特に印象的だった3つの原理を紹介しますね。

返報性の原理

返報性の原理とは、

「他人がこちらに何らかの恩恵を施したら、
自分は似たような形でそのお返しをしなくてはならない」というルールです。

これは自分自身よく従っているルールです。
例えば、Twitterで「いいね!」がもらえると、
その相手に「いいね!」を返しに行きます(笑)

また、年賀状をもたったら、たいていの人はお返ししますよね。

これらは、返報性の原理による行動です。

この場合は、別になんの問題もありませんね(笑)
しかし、このテクニックが詐欺に使われることも・・。
この原理を知っていれば、意識的に回避できます。気を付けましょう!

社会的証明の原理

社会的証明の原理とは、

人はほかの人たちが何を正しいと考えているか
を基準にして物事を判断する、というものです。
この原理が特に適用されるのは、
どう行動するのが正しいかを決めるときです。
特定の状況で、
ある行動を遂行する人が多いほど、人はそれが正しい行動だと判断します

自分の判断に自信が持てないときや、
不慣れな状況では他の人の行動を参考にしがちです。

また、こういった状況では、
友達などの自分と似ている人を参考にしやすいです。
しかし、その友達も同じく、自分の判断に自信が持てずに、
他の人を参考にしているだけかもしれません。

安易に「みんな」と同じ行動をとるのではなく、
一度この原理を思い出して、
本当にその人たちの行動をまねしてよいか、考えましょう。

一貫性の原理

一貫性の原理とは、

一言で言えば、それは自分がすでにしてしまったことを一貫していたい
(そして一貫していると他社からみてもらいたい)
という欲求です。
ひとたび決定を下したり、ある立場を取る(コミットする)と自分の内からも外からも、
そのコミットメントと一貫した行動をとるように圧力がかかります

世間では、一貫した行動をとるのがいいという声が多い気がします。
しかし、その一貫した行動は、
本当にあなたのためになる一貫性なのか、問い直す必要があります。

もしかしたら、あなたにとって、ためにならないことを続けているかもしれません。

一方で、この原理は自分のために使うこともできます。

自分でやりたいこと、成し遂げたいことがある場合、
それをSNSで公表したり、友達に言ったりすればいいのです。

きっと、一貫性の原理がいい方向に働くことになりますね。
ちなみにこのやり方は、ぼくもしています(笑)

知ったうえで行動できる人間になる

本の中では、買い物をするときの行動心理も紹介されています。
そのため、「あの買い物したときの経験と一致してる!」
と、実感をもって、読めました。
もしかして、自分は騙されやすい人間なのかな(笑)

世の中には、自分の知らない人間法則が潜んでいるんですね。
それを正しく活用する人がいる一方で、
それを悪用する人がいる怖さも感じます。

だまされにくい人間になりましょう。

自分の行動をコントロールする

今回、この本を読んだことで承諾の原理を知り、
社会人として必要な力がまた1つ身に付いたと思います。

この原理どおりに動くのもOK。
だけど、その行動が原理に当てはまると知らずに動くのか、
知っていて動くのか、では意味が全然違ってくる。

知ったうえで判断できる人になりましょう。
そうやって、自分の行動をコントロールしていきたいですね。

気になった方はぜひ手にとってみてください。

以上です。では、また!

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