を
で定める.
このとき,
は全射でも単射でもない.
今回はこれを示すことが目標です.
全射と単射の定義

繰り返しになりますが,
これから示すことは, 上記で定めた関数
が, 全射でないことと単射でないことです。
そのためには, 全射と単射の定義を知っていて, 理解している必要があるよ.
忘れた方は, ↓で確認してね.
また, 定義の否定をつくるのがポイントだよ.
全射でないこと
に対し,
どんな
をとっても,
.
となる
は存在しない.
したがって,
は全射ではありません.
単射でないこと
とおく.
このとき,
で,
![]()
.
すなわち,
.
よって,
は単射ではない.

以上で証明は終わりです。
紙に
を書きながらやると, わかりやすいよ.
ぜひやってみて.
ではまた.